双眼鏡を30cmほど離して、接眼レンズを見るとレンズの中心に明るい円形が見えます。これを双眼鏡の「ひとみ」といい、この直径を(mm)で表したものを、「ひとみ径」といいます。
ひとみ径の直径が大きいほど像が明るく見え、夕方や夜間などでの使用に威力を発揮します。日中あかるいところでは、人間の瞳孔径は、2〜3mmありますから、ひとみ径が3mm以上の双眼鏡であれば、観察に充分な明るさを持っています。また、夜間など暗い場所では、人間の瞳孔径は最大7mmまで大きくなりますので、双眼鏡のひとみ径も7mm程度の双眼鏡を使用されるのが望ましいでしょう。
ひとみ径が、双眼鏡のカタログに表示されていない時は、以下の方法で算出できます。
ひとみ径=対物レンズ有効径÷倍率
例えば対物レンズ25mm、倍率10倍の双眼鏡であれば、
ひとみ径は2.5mm(25mm÷10)となります。
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