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■ レンズの知識 《偏光と調光》 

屋外では色が濃くなり、屋内では色の薄くなるレンズは、調光レンズといいます。これを『変光レンズ』と勘違いされている方が多いようですが、『変光レンズ』というレンズは、存在しません。「へんこうレンズ」は、「偏光レンズ」と書き、調光レンズとは異なる性質をもつものです。

 偏光レンズ

サングラスに使用されているレンズは、減光作用によって眩しい光を防いでいますが、偏光レンズの場合は、路面・水面・雪面のギラつきや自動車のガラス・ビルのガラスからくる眩しい反射光などを除去する効果を持っています。これは、レンズの間に偏光膜と呼ばれるものがはさんであり、乱反射してくる光のうち、ある方向の光しか通さない為です。

釣りをする人が使用すると、水面の反射光を消して水中が見えるようになりますから、たいへん喜ばれます。偏光レンズを購入される時に注意したいのは、偏光レンズにも性能差があるということです。例えば偏光レンズは、偏光度でギラつきをカットする割合を表示しますが、偏光度が低いと意味がありません。またレンズの間に偏光膜を接着してありますので、その接着性能の問題もあります。

左側写真は、フロントガラスの反射光で車内が良く見えませんが、偏光レンズで見ると右側の写真のように車内が見えるようになります。

 調光(ちょうこう)レンズ

調光レンズとは、紫外線量によって色が変わるレンズです。ガラスの調光レンズとプラスチックの調光レンズがありますが、ガラスの方がプラスチックレンズよりも濃度変化(着色・脱色)がはやくなります。

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