メガネレンズの表面には、何層ものコーティングがしてあります。 コーティングとは、お客様が取り扱いやすいようにまた快適な視界が得られるようにレンズの表面に薄い膜を作ることです。
光がレンズに入る時に、大部分はそのままレンズを透過しますが、一部の光はレンズの前面と後面で反射してしまいます。それゆえ透過光が弱くなるばかりか、レンズ表面に影が映ったりしますので、レンズ面でのちらつきが気になったりします。これを防止するのが『反射防止マルチコート』です。
上の写真は、右側のレンズに光源と花が反射してレンズ面に写り込んでいます。 左側のレンズは、マルチコートレンズのため写り込みがありません。
プラスチックレンズの最大の欠点は、ガラスに比べると傷つきやすい点です。これをカバーするのが傷を防止する為のハードコートです。
左の写真は、スチールウールでレンズをこすった後の傷の状態です。 左半分がハードコート、右側半分は、コートなしのレンズです。