清拭の実践
清拭の順番は顔・腕・胸・背・足・陰部の順に行うのがいいかと思いますが、できる範囲で今日は顔と腕、明日は顔と胸という風に自分自身で無理のないメニューを組んでください。
1.顔 目は目頭から目尻に かけて 髪の生え際、耳や耳の後ろ、 あごの下、首も丁寧に |
2.腕 手首から肩に向けて 肘、脇の下は入念に指も一本ずつ 丁寧に |
3.胸 乳の周りを円をかくよう に 女性では乳房の下を 入念に (汗をかきやすい) |
4.腹 まずよく温め、「の」の字を 描くように拭きながらマッ サージをすると腸の動き がよくなります |
5.背中 うつぶせかげんの横向きにして 拭きましょう (赤くなっているようなときは強く こすらずに床ずれ予防の処置 (後述)をしましょう。) |
6.足 足首を持って支え、足首から股 にかけて大きく拭きましょう。 指の間、足の甲、膝の裏などが 汚れやすいので丁寧に拭くまし ょう かかとやくるぶしは床ずれがで きやすいのでマッサージをかねて 入念にしましょう |
7.陰部 おむつを使用している人や陰部の汚れのひどい人は できれば毎日してあげましょう 汚れのひどい時は石鹸などをつかいすすぎを十分 にしましょう。 タオルでよく拭いて乾かしましょう。 オムツを取りかえる時に行うといいでしょう。 やかんの代わりに、台所用洗剤のあき容器にお湯を いれて使うのも便利です。 |
包皮を引き上げて包皮内部、 亀頭を拭きましょう。 |
陰嚢、陰茎を拭きましょう。 (睾丸を強く押しつけないように) |
性器を持ち上げ股の間を 拭きましょう。 |
陰唇を開き、中を前から後ろへ拭きましょう。 中心から徐々に外側に拭いていきましょう。 (反対にするとばい菌による感染で、膀胱炎 腎盂炎の危険性があります) |
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