在宅医療の導入(困ったときのために)

 

1)家族だけではどうにもできなくなった。どうしよう。

 何に困っておられますか。

  1. 食欲がなくなったり、熱が出たりどうも身体の様子がおかしい。
  2. 日常生活の動作が制限され、身の回りのことが一人でできなくなった。
  3. 痴呆症状が出てきた。
  4. 病院から退院することになったが家族で面倒が見れるか心配だ。
  5. その他。

2)誰かに相談しよう。

 患者さんの住んでおられる地域によってある程度違いがありますが、

 それぞれ以下のような場合が考えられます。

1.この場合はやはり医師の診察を受ける方がよいでしょう。かかりつけ医なり、近所の
  開業医、また入院していた病院があればそこの医師に相談してみてください。

2.こういうケースが一番多いのではないかと思います。
  この場合、援助の内容が
  ・医師の診察を望むのか
  ・看護婦さんによる健康チェック、入浴援助等を望むのか
  ・ヘルパーさんによる、家事の援助(掃除、炊事など)、おむつ交換、清拭(体を拭くこと)を望むのか
  ・入浴車による入浴サービス(浴槽とお湯を車に積んで患者さんの部屋でお風呂に入れてくれるサービス)を望むのか
  ・施設に一日、もしくはしばらく預けたいのか
                                              等によって対応は変わってきます。

  原則的にヘルパーさんの派遣(家事の援助、おむつ交換など)、入浴車による入浴サービス、施設の利用等は介護保険による認定を
  受けないと利用できません。介護保険の認定を受けるには申請を出す必要があります。申請業務はケアマネージャーが代行して
  行ってくれますのでその方に依頼しましょう。

  また医師による診療、看護婦さんによる援助だけであれば介護保険の申請は必要ありません。
  この際は、かかりつけの医師に相談しましょう。
  医師もしくは看護婦だけに依頼する場合は医療費は健康保険に準じます。そのため老人医療費の方は一割負担がありません。
  医師、および看護婦だけのサービスを利用したい老人医療費の対象の方は介護保険申請をしない方が個人負担は少なくなります。

   

 3.まずは医師に相談しましょう。

 4.病院の医師や、訪問看護婦さんに相談してみてください。
  当院でも最近では病院からの紹介患者さんが増えております。
  病診連携で病院と診療所が連携して患者さんを見ていくのが理想的かと思います

                     在宅医療についてのページに戻る