答え:1(富山高校)


・「出るくい」生徒の応援を
・新しいことに意欲的人材を

■でるくい生徒を応援しよう。
「富校の杜」という富山高校のホームページがある。本紙のぴーぷるというコーナーでも紹介された横田幸之介さんが在学中に”非公式”に立ち上げたものだ。朝日新聞社主催の「第三回スクールページコンテスト」の審査員特別賞にも選ばれるなど、注目のホームページである。
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しかし、実際には、その社会的評価とは違い、学校側からはむしろ迷惑な活動として敬遠されていた。評価していた教師もいたようだが、公式には認知されることのない、あくまでも自主的なホームページである。つまり”非公式”である。
非公式というのは、悪いイメージがあるが、学校のホームページに関しては、むしろ、非公式の方が楽しいし役にたつようだ。公式ホームページは、どれも、学校の沿革などを紹介しているだけで、在校生や卒業生が参加したくなるしくみに乏しい。
その点、「富校の杜」は、横田さんがコーディネーターとなり、富山高校関係者の交流というしくみを作った。
私も高校時代、他校の生徒や上下学年の人との交流の必要性を感じていた。それを横田さんは実現されたのである。昨年度県が募集した情報アプリケーション事業の高校生部門最優秀賞も、インターネットで高校生同士が交流するというしくみづくりだった。まさしく横田さんが目指したしくみである。横田さんはそれだけ先駆的なことを実践されたのである。
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それなのになぜ、教師は横田さんをサポートをしなかったのだろうか。むしろ足を引っ張って。。。
横田さんが三年の時、在校生同士の交流を図るために、校内にホームページを知らせるPRを掲示しようとしたところ、教師からストップがかかったという。他の生徒の受験の邪魔になるからだめだという理由だ。つまり、横田さんの活動に刺激されてホームページの作成にのめり込み、受験に差し支えるとまずいらしい。
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しかし、そうだろうか。
今の時代、同じことをしていて評価される時代ではない。大量生産の時代ではない。
富山発展の礎ともなった第二次産業が育つためには、実直で勤勉な人材が必要だった。
その良さを継承しつつも、今必要なのは、創造的で付加価値の高い産業である。そのためには、新しいことに意欲的に取り組む人材を育てていく必要があるのではないだろうか。
富山県が新しい”教育王国”となるためには、横田さんのような人材こそが必要なのではないだろうか。
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横田さんは今春卒業され東京の大学に進学されているが、現在でも「富校の杜」掲示板という形で、現役の富校生と異学年交流をしている。気軽に何でも話せる先輩として、よきアドバイザーになっているようだ。
横田さんは、富山の貴重な人材だと思う。こういう生徒を邪険にする富山の教育って、何かおかしいと思う。