ジョブシャドウ体験記
                   中村孝輔

ジョブシャドウに参加するまでの経緯
私がジョブシャドウに参加するきっかけは、NPO法人マイジョブクリエイションズの代表である盛田淳さんの出会いがあったからだ。2005年6月に、学生生活を過ごした富山県にきて、就職活動していたが、面接などで思うように答えられずに、結果が出なかった。ヤングジョブとやまから盛田さんを紹介されて、今回は盛田さんの誘いでジョブシャドウに参加することになった。
ジョブシャドウは、11月8、9日の二日間に実施し、田中興産様とやぶうち商会様にお世話になった。

田中興産様でのジョブシャドウ
11月8日
8時 田中興産に到着、会社概要説明(会社設立から現在に至る経緯、商品説明など)
10時30分 明治薬品に行き、取引を見学、工業視察
11時15分 田中興産に戻る(伝票についての説明)
田中興産でのジョブシャドウは、会社での経営についての帝王学を教えていただいたことが印象的だった。また、社会人としての心構えなども教えていただき、参考になった。仕事とは「人を喜ぶことをする」ということが大切であり、最初から自分ですすんで積極的に苦しい体験をすることも必要であると代表取締役の山本さんが話してくれた。やはり苦しい体験を経験しなければ、自分自身が成長しないということがよく分かった。
また、これからの時代は「誰もやっていないこと」の分野を勉強して、誰にも負けない知識をもつことも必要であるとも話してくれた。誰もがしていないことをすれば、ライバルはいないという利点があることを知った。誰にも負けない専門知識をもつことで誰にも専門分野に関しては馬鹿にされないことも教えてくれた。

やぶうち商会でのジョブシャドウ
11月8日
12時15分 やぶうち商会に到着、 会社概要説明
13時30分 営業部の小林さんに付き添いアイシン軽金属へ同行、ドラム缶やシンナーなどの缶の運搬、在庫確認
15時30分 やぶうち商会に戻り、輸出する塗料缶へのシール貼り
17時00分 終了
11月9日
8時15分 やぶうち商会に到着
8時30分 ファンタック事業部、カッティングシール作業
10時20分 営業部薮内さんに付き添い、河上事務機に同行
11時00分 日産自動車の工場で自動車へのマーキング施工の見学
昼食
13時00分 ファンタック事業部でカッティングシール作業
14時00分 北日本放送の取材
16時00分 環境事業部の説明
やぶうち商会でのジョブシャドウは、いろいろな部署や職種をみることができたのが収穫だった。1日目の午後にアイシン軽金属へのルート営業に同行し、ルート営業がどのようなものなのかということが分かった。やぶうち商会は、ドラム缶や塗料缶を扱っているために、重いものを運搬する力が必要であるというのを感じた。また、在庫確認や伝票の作成など事務的手続きもあり、営業職といっても、細かな作業も必要であるというのが分かった。中小企業であると、人数が少ない分、複数の仕事内容を覚え、作業を行わなければならないと感じた。
2日目は、カッティングシール作業を体験した。シールになるまでの工程を自分で体験したのだが、細かい作業で器用でなければならないと感じた。日産自動車の工場で自動車へのシール貼りをみたのだが、従業員の方が空気が入らないように、またシールが曲がらずズレないように貼る作業をみて、職人技であり、年数を重ねないと出来ない作業だと思った。

ジョブシャドウを体験して考えたこと(まとめ)
二日間のジョブシャドウを終えて自分の課題が見えてきた。今回、ジョブシャドウに参加したのは、なりゆきだったような感じがする。今まで私は、人からの誘いで物事に取り組んでいる。これからは、自分のやりたいことを見極めて、積極的に、自主的に行動しなければならないと感じた。仕事に関しては、製造職は自分に向いていないと感じた。細かい作業をしていてよく分かった。また、人との会話がないので、自分自身が衰退していくように感じた。人と接する仕事をしたいと改めて分かった。最後に、ジョブシャドウを通じて、仕事で嫌なことがあっても、辛抱できる方法のきっかけやヒントを得た。ますます、仕事をしたいと感じた。




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